2010年08月20日
ALSACE WEIN SEMINAR
7月27日、(有)西田酒店でALSACE WEIN SEMINAR が開かれました。 
SOPEXAとアルザスワイン委員会の協力の下で行われました。
SOPEXAはフランス食品振興会の略称で、フランス農林水産省の外郭団体で
ワインや農産物の広報活動を行っています。
また10大銘醸地に委員会が設けられています。その10大銘醸地は
アルファベット順に、ALSACE(アルザス)、BEAUJOLAIS(ボジョレー)、BORDEAUX(ボルドー)、BOURGOGNE(ブルゴーニュ)、CHAMPAGNE(シャンパーニュ)、JURA SAVOIE(ジュラ・サヴォア)、LANGUDOC(ラングドック)、LOIRE(ロワール)、RHONE(ローヌ)、SUD OUEST(シュドゥ ウエスト)です。
ちなみにまだ5つあるそうです。
なお、東京・恵比寿に日本事務所があります。
アルザスは南北に長いドイツ国境に面した地域です。
もともと石炭と鉄鉱石がとれる地域で、この領土を巡ってフランスとドイツが
戦争し、その度に畑が荒れました。
また、地層が魅力的。様々な種類の地層がパズルのように絡み合い、
優れたワインを産み出しています。
またAOCは、フランスはAOC+地域名ですが、アルザスはAOC+品種名が来ることに注意してください。
また有機栽培自然派農法のことをビオディナミというのですが、意外にもアルザスが大御所だそうです。
アルザスのぶどう品種はドイツ系のGewurztraminer(ゲヴルツトラミネール)、Riesling(リースリング)。ピノ・グリ、ミュスカ。後ロゼの品種のみピノ・ノワールです。
また文字意外はほとんど同じラベルなので区別するのが大変。
まずはDOMAINE RIEFLE CREMAN D'ALSACE。ピノ・ノワール100%のスパークリングワイン、辛口です。

次はDOMAINE Marc Tempe ALSACE Zellenberg 2007 Rose Sauvages
ソフトな辛口のロゼワインです。ピノ・ノワール100%。
3番目はDOMAINE Marc Tempe ALSACE Burgreben 2003 Riesling
やさしい辛口です。品種名はゲヴルツトラミネール。
以下DOMAINE Marc Tempe ALSACE が続きます。
生産者が同じだからです。
4番目DOMAINE Marc Tempe ALSACE Zellenberg 2006 Gewurztraminer
品種名はゲヴルツトラミネール。
おだやかなやや甘口です。
最後はDOMAINE Marc Tempe ALSACE Grand Cru Mambourg Gewurztraminer 2002 SGN

極甘口ワイン。品種名はゲヴルツトラミネール。なおSGNはセレクション・グラン・ノーブルの略で、貴腐ワインを表しております。
アルザスはMarc Tempeで成功したようです。
アルザスのテロワールごとの味の違いを楽しめた会でした。
2010年08月02日
La Chance (ラ・シャンス)
La Chance(ラ・シャンス)さんに行ってきました。

厳かな店内です。

まずは、一品目。
ニンジンのムース。
ニンジンだけでなく、オレンジソースとソーダが入っていました。
暑い今の時期にぴったり。

次はサラダ。
わかりますか。5種類のトマトが使われています。
赤いトマトはもちろんのこと、黄色や緑色、そして中央に載っている
さくらんぼみたいなものは、実はトマト。マイクロトマトといいます。
ソースも野菜です。真ん中の黄緑色のソースはそら豆。
その周りを取り巻いている緑色のソースはモロヘイヤでした。
美味しいだけでなく健康にも気遣ってくれています。
そしてサラダ一つとっても、絵画のような素晴らしさ。

冷たいポタージュです。
真ん中の黄色い部分、実は浮いているのです。ブラマンジェのような
食感。じゃがいもの甘みとサワークリームも絶妙。
最高ののどごしでした。

魚料理。
マトウダイとカジキのムースです。
左側がマトウダイ。右側がカジキ。
そしてすごいのは、右側のカジキの上にサクラエビが載っていることと
カジキの中に魚のムースが入っているというのです。
創作意欲が素晴らしいです。
そしてこのムースはRICARD(リカール)というスピリッツが使われています。
シェフの説明によれば、魚料理にはこの独特の臭みを消すために
RICARDは欠かせないそうです。またRICARDにはアニスという
香草の香りが含まれており、これが独特の臭みを消してくれるそうです。
それにしても今回、ムースが多いのです。もしかしたらテーマなのかもしれませんね。

肉料理はTokyoX(トウキョウエックス)のソテー。
文字通り東京で生まれた食用豚です。
鹿児島の黒豚に使用されているバークシャー種、中国の北京黒豚、
アメリカのデュラック種の3種の交配により生まれたブランド豚肉。
とにかく甘みがあってやわらかくとても人気のある豚肉でした。

ココナッツオイルのブラマンジェはやわらかく、ラムレーズンのプリンは
甘い中にもほろ苦さがありました。
とくにラムレーズンの方はコーヒーにとてもよく合いました。

すっかりおなじみのマカロン。
フランスでのお菓子コンクールで入賞経験を持つシェフは
上の生地と下の生地をクリームで貼り付ける作業に
相当の歳月を費やしたとか。
とくにクリームを横にはみ出させる作業に尽力されたそうです。
見ているだけで愛惜しくなってきました。

レトロで落ち着いた佇まいです。
La Chance(ラ・シャンス)さん、どうもありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。
2010年07月11日
Chez AZUMA(シェ・アズマ)
6月24日(木)東京・渋谷のChez AZUMAさんに行ってきました。

10回目の訪問です。

さやえんどう、にんじん、カリフラワー、オクラなどの夏野菜が一個ずつ入った
サラダです。
酸味があり、さっぱりして今の時期にちょうどよかったです。

Chez AZUMAさんの定番料理の一つがこれ。
オニオングラタンスープ。
とても熱いですが、スプーンを表面に載せたりかき混ぜたりしながら
少しずつ冷ましていただきました(息を吹きかけて冷ますのはよくないそうです)。
天井にはワインのビンなどが並んでいます。
三元豚(さんげんとん)のソテーです。
ポテトとナスが添えられ、
トマトソース仕立て。オレンジの香りもしました。ほどよい酸味が
加わったようでした。
おしまいにデザートです。こちらも夏らしい。
輪切りになった果物はドラゴンフルーツと呼ばれるもので、
東南アジアなどで栽培されている果物。そのフルーツに
マンゴーソースがかかってます。
輪切りのドラゴンフルーツの真ん中にある黒い粒は種で、
別に食べなくてもいいものですが、食感が良いということなので
いただきました。結構硬かったですが、香ばしかったです。
また左側のチョコレートムースはドラゴンフルーツととても良く
マッチしてました。もちろんムースなのでアイスクリームのように
溶ける心配はありません。
Chez AZUMAさんどうもありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。
2010年07月06日
第30回 ワイン教室 チリのワイン
それでは、今回ティスティングしたワインを紹介します。
まずは、Wolf Blass Eaglehawk Cuvee Brut
(ウルフブラス イーグルホークキュヴェ ブリュット)
このワインはチリのワインではなくオーストラリアのスパークリングワイン。
ぶどう品種はシャルドネとソーヴィニョンブラン。

マダムは値段の割においしいと評しております。
ぼくは柑橘系の爽やかな香りと若干の甘みを感じました。
ところでチリは南アメリカ大陸に属しています。
北はペルー、南はアルゼンチン、西に太平洋。
東にアンデス山脈がそびえています。
また国土は北部と中央部と南部に三分割されます。
さらに北部と南部は2つに、中部は5つに分かれています。
詳しく書くと、北部はアコンカグア。中部はセントラルバレー。南部はサウスといわれ。
アコンカグア ー アコンカグアバレー
ー カサブランカバレー
ー マイポバレー
ー カチャポアルバレー
セントラルバレー ー ラペルバレー
ー クリコバレー
ー マウレバレー
サウス ー イタタバレー
ー ビオビオバレー
となります。
次は、MANSO DE VELASCO 1995 Miguel Torres (マンソデ ヴェラスコ ミゲール トーレス)。

マンソデヴェラスコはセントラルバレーの赤ワインです。
このワインに関してマダムはワインの色は赤みがかった茶色で、タンニンがこなれている。松や杉、コーヒーやハーブの香りが漂うと評しています。
自分もコーヒーの香りは確かに感じました。
またこのワインの生産者はミゲール・トーレス。スペインからチリに入ってきて畑の可能性を最大限に引き出しとてもグレードの高いワインを作り上げ、
チリワインの秘めたる可能性を世界中に示したのです。
チリにとってはとても重要なワイン醸造家です。このことがきっかけでコンチャイトロ社も高級ワインを生み出しました。
3本目。
次のワインもMANSO DE VELASCO 2004 Miguel Torres
(マンソデ ヴェラスコ ミゲール トーレス)です。
ヴィンテージだけが違います。かなり若いです。

同じ生産者の手によるワインですが、タンニンがほとんどこなれておらず、相当な渋味を感じました。
4本目はEscudo Rojo 2008 Baron DE Rothschild
(エスクード ロホ バロン フィリップ ドゥ ロートシルト)。
エスクードはセントラルバレーのマイポバレーの赤ワイン。
エスクードといってもスズキの車ではありません。
ちなみにエスクード ロホはスペイン語、ロートシルトはドイツ語でそれぞれエスクードは盾、ロホは赤。ロートは赤、シルトは盾を意味しています。英語ならレッドシールドですね。
赤い盾はロスチャイルド家の紋章でもあります。
またDEというのはフランス語で、〜のという前置詞ですが、ここでは伯爵に付けられる語句を表しております。
ヴィンテージは2008年ですが、若い割には渋味は少なく感じました。
5本目。濃厚な赤ワインが続いたので、ここで白ワイン。
Chardonnay Por Escudo Rojo 2008 Baron Philippe DE Rothschild
(シャルドネ エスクード ロホ バロン フィリップ ロートシルト)。
このワインはアコンカグアのカサブランカバレーで生産されています。
アコンカグアはチリの北部です。シャルドネやソーヴィニョンブランは北部で生産されています。

少し甘さを感じました。
6本目はEPU 2008(エプ)。久々に短い商品名です。
EPUとは先住民族の言葉で2番目を意味します。
つまりこのワインはセカンドワインを表わしております。
どのセカンドワインかというとアルマヴィーヴァのセカンドワインです。
このアルマヴィーヴァというワインは¥18,000するそうです。
とにかく色が強烈です。まるで原住民の血のような色でした。

2008年というヴィンテージのせいなのか少し渋味と酸味を感じましたが、
飲みやすくはありました。
色素やタンニンが多いため澱(おり)が出てきました。
いよいよ最後のワインです。
DON MELCHOP Concha y Toro 1996 Cabernet Sauvignon (ドンメルチョー
コンチャイトロ カベルネ ソーヴィニョン)
コンチャイトロ社の最高級ワインです。

色はヴィンテージが似ているためなのかMANSO DE VELASCO 1995 Miguel Torres に近かったです。
ややスパイシーでしたが、タンニンは十分にこなれ、とても飲みやすかったです。

それでは、これにて第30回ワイン教室を終わります。
2010年07月02日
第30回 ワイン教室 予告編
2010年06月27日
第29回 ワイン教室 : ボルドーの奇数年、偶数年を検証
先月24日(月)、第29回ワイン教室が当店にて行われました。
テーマは「ボルドーの奇数年、偶数年を検証」です。

今世紀始まってのぶどうの生り年は2009年、2007年、2005年、2003年…と
奇数が多く、その中でも2005年は最も際立っていて、20~21世紀を通しても
これ以上の天候はないと言われております。
では、逆に2002,2004,2006年…はどうなのか、実は良い年だったりして。
それを検証してみたいと思います。
というわけで今回は多くのワインが登場します。
まずはCh. SAINTE COLOMBE 2002(シャトー・サンコロンブ)。
ボルドーの赤ワイン。ティスティングを始める前に色をチェックすると
一般に青や紫が多いと若いワインで、茶・黒・赤が多いと熟成ワインであると
言われています。

またグラスを目の高さまで上げて縁が残れば、熟成ワインの可能性が高い。
このワインに関してマダムはドライフラワーや草木の香り、ピーマンの青っぽい
香り、スパイスの香り、ハーブの香りはするが、キノコ臭はないと評しています。
またスワリング(グラスを回すこと)する前はぶどう品種の香り,スワリング後は
ワインとしての香りが味わえます。そして口に入れて舌を転がしてみると
空気を取り込むことでワインの成分が急激に引き出されタンニンや渋味を
感じました。
次はClos du Roy Fronsac 2003(クロ デュ ロイ フロンサック)。

色を見てみると茶色が少なくスパイシーな香りやハーブの香りがすると
マダムは評しております。また酸味が強いのでシャープで繊細なタンニンがあるそうです。
どんどん参りましょう。次はCh. SAINTE COLOMBE 2004(シャトー・サンコロンブ)。最初に飲んだ2002年とテクニカルデータは全く同じ。
でも飲んでみると驚きました。渋柿を食べたような、相当なタンニンを感じたのです。
でもチーズを食べた後に飲んでみると、まろやかになりました。チーズマジックです。
チーズが出ましたので、ついでに本日の料理を紹介したいと思います。
●チーズ3種
●にんじんサラダ
●プチトマトのにんにくオリーブオイル漬け
●木の芽のポテトサラダ(受講生Tさんによる)
●豚肉の梅干和え(同じく受講生Tさんによる)
チーズ3種は、デリス・ド・ブルゴーニュ・アフィネ(¥1800)、デリス・ド・アルゼルタル(¥1800)、そしておなじみのサンタンドレ(¥1700)。
原料は3種とも牛ですがサンタンドレ以外は少し酸味を感じました。
ほぼ毎回登場しているにんじんサラダ、今回もとてもおいしかったです。
エシャロットのみじん切りはもちろんのこと、三杯酢に、いりゴマ、オリーブオイルを使っており、回を重ねるごとにとてもゴージャスです。
プチトマトのにんにくオリーブオイル漬けも好評でした。プチトマトは完熟トマトなのでとても甘かったです。
木の芽が散りばめられたポテトサラダはとてもまろやかでした。
このクリーミーさは何なのかTさんにきいてみたら何と白味噌が使われているそうです。
ここにも和洋コラボレーションがありました。
そして豚肉の梅干和え、材料は
●かつおぶし 酒 みりん しょう油 梅干 豚肉 です。
豚肉にはしょう油とお砂糖で下味が付いていました。

そして次はDOMAINE DEL'A(ドメーヌ・ド・ラ)。
これまでのワイン教室でも何度か取り上げたことがありますが、別格です。

1999年にキラ星のごとく現れました。ワインの色は紫色、シナモンの香りが
しました。グラスを傾けるとワインの脚がものすごく長いです。
ところで、年代順にぼくは分かりやすいように紹介したのですが、
2002、2003、2004は年代順ですが、2005年のドメーヌ・ド・ラは
かなり別格の大物ワインなのでこのワインは全ての最後大トリで
でました。
次はCh. DE GENIS 2006(シャトー ド ジェニ)。
2005年のドメーヌ・ド・ラと同じく超有名になったカスティヨンを代表する
シャトー・デギーユの畑から生まれたバランスのとれたわかりやすいワインですが、ドメーヌ・ド・ラが強すぎたせいなのか、こちらの評価はさっぱりでした。
次はCh. D'AIGUILHE 2007(シャトー デギーユ)。

D'AIGUILHE(フランス語)は針を表します。畑が切り立った岩場に
あるためにこの名前が付けられたそうです。字のごとくハーブの強い香りやスモーキーな香りがしましたが、不思議なことに豚肉の梅干和えの料理によく合いました。梅干と相性がいいのでしょうか。
次、2008と行きたいところですが、残念ながら2008だけないのです。
その代わりに2種類の2009が出てきました。
まずはMACON VILLAGES PRIMEUR 2009(マコン ヴィラージュ プリムール)。2009年のブルゴーニュワインですが、2005年に匹敵するほどの評価を得た優れた白ワインです。

実は産地名はブルゴーニュですがこのワインはボジョレー・ヌーヴォー解禁時に出荷されます。またPRIMEUR(フランス語)プリムールとは一番目という意味で
正に解禁時に出荷される一番目のワインを表しております。
ちなみにプリムールの名前は年末まで付けられ、新年になったらその名前は通常のマコン・ヴィラージュとなるそうです。
今回は赤ワインが何本も登場しましたので、その後に出てくる白ワインを飲むととてもすっきりさわやかになりました。
ちなみに口中がタンニンでいっぱいになっても水を飲んでしまうと口中が
薄まってしまうため、ティスティング中は水を飲むことは避けた方がよいらしいです。
実際、マダムは白ワインで口中をリフレッシュさせてました。
最後はDomaine de Buis-Rond Beaujolais-Villages-Nouveau 2009
(ドメーヌ・ビュイロン ボジョレー・ヌーヴォー)。
無農薬・有機栽培の国家認定マーク(ラベル左下)と醸造から瓶詰めまで
一切の化学物質は使用していないの国家認定マーク(ラベル右下)を持つ優れたヌーヴォーです。
両方持っているのは珍しく、正に自然の恵み100%の赤ワインだと言えます。
昨年の越冬ヌーヴォーで今が一番おいしいのみ頃でした。
順番通り2005年のドゥ・ラを勧めると2006年をもって水っぽいねえに
なってしまうだろう、ということで2006、2007年を持ちまして教室では
2006年、2007年をはじめお口直しのプルムール2種、そして最後に
2005年、と飲む順番を変えて各々が一番印象深く味わえるようにしたわけです。
最後にフルーツデザートが出ました。リンゴジュース100%にかりん酒、
オレンジを加えたさっぱりしたゼリーでした。こちらもTさん特製でした。
さて、奇数年、偶数年のワインを検証しましたが、どちらのヴィンテージが
優れているかというよりも、それぞれにぶどうの生育状況や生り年がちがうなあと思いました。
ぶどう品種と成分割合が同じでも、全く同じ味にはならない。改めて畑のポテンシャルの変化の大切さに気がつきました。
今回もとてもよかったです。それではまた次回お会いしましょう。
2010年06月11日
サントリー京都ビール工場
先月13日午後、サントリー京都ビール工場に行ってきました。
サントリー京都ビール工場は京都長岡京にあります。
右下に見える緑の葉っぱは。
ビールの素材のひとつ、ホップです。
ツル科の植物で8月ごろ花が咲きます。
でも、これは観賞用のもので、ビール造りに使用されるホップは
もっと大きく、ヨーロッパから船便で輸送されるそうです。
ちなみにツルの長さは観賞用のもので3mですが、通常のものは
6mになるそうです。


ビール工場の入口です。
上部に貯酒タンクがたくさんならんでいます。
仕込み室です。
中はすごく暑くて、そのうえものすごくにおいがキツイです。
良いビールを造るために空気が温められているのです。
製造工程が書かれています。
砕いた麦芽(二条大麦)に熱い天然水(お湯ですナ)を加えると、糖化して
麦の甘いジュースができます(日本酒は糖化するために糀が必要、
ビールはなんと便利な!!)。
次にホップを加え煮沸し、香りと苦味のあるビールを作ります。
ホップを加えるところまではウィスキーと似ているなあと思いました。
ビールの味の決め手はホップなのかナ。
この後、貯酒(Storage)に移りました。
貯酒タンクは全部で108本。
深いコクとうまみを出すために中身は全部違うそうです。
では、なぜタンクの中身が違うのかと言うと、
酵母は生き物なのでひとつとして同じものはないからで、
また大麦の収穫年によっても違うからだそうです。
とにかく108本のタンクから中身を取り出して毎日ビールの状態を
調べて、選別するそうです。
官能検査は空腹時に行われます。
最高のプレミアムモルツは優れた技師の業により生み出されているんだなあと思いました。
次はろ過(Filtation)です。
酵母は生きている限り分解を繰り返すので、澱(オリ)などとともに
ろ過させます。
樽詰め作業です。
わかりにくいですが、ベルトコンベアーに載せられた
缶ビールが高速で移動しています。
この時、まだフタはされていません。
まだフタは閉められていません。
またフタで閉める前に炭酸ガスをかけて酸素を追い出すそうです。
小瓶の瓶詰め作業です。
フタはしてません。
ここでも酸素が入らないようにわざと吹きこぼしながら移動して
いるのが印象的でした。
工場見学が終わり、一息ついたところでセミナーが
始まりました。
もうすでにティスティング用のビールが並べられ、実践の準備が
整っています。
左が二条大麦、右がホップの花です。
昔は六条大麦を使用していたそうですが、六条は粒が小さく
粒が小さいとえぐ味が強まるため、二条よりも六条のほうが
苦くなります。
そのため現在は二条大麦のみ使用しています。
ホップの花はそのまま香りをかいでもほとんど香りを感じませんが
ひとたび花びらを剥がすと、強烈なにおいに包まれました。
ホップは天候によってでき方が変わり、熱に弱いため比較的高緯度の
地方(日本では新潟や岩手)で栽培されます。
また大別して安くてホップの香りに似ているビターホップと高価なアロマホップがあります。
そしてサントリーさんのプレミアムモルツビールにはホップの最高峰と呼ばれているファインアロマホップが使用されています。
ドイツのハラタウ産とチェコのザーツ産の2種があります。
また、アロマリッチホッピング製法と呼ばれ、まず一回ホップを
投入して煮込み、次に仕上がる直前でもう一回投入して煮る
豪華な製法がとられています。
それ以前にこれらのホップは船便で低温輸送が可能になった
現代だからこそ実現したわけであり、あらためて現代の技術に
感謝しなければならないなあと思いました。
厳選された素材を用い、出来上がるまでには最低二週間かかり、
2005年のモンドセレクション受賞前まではビアホールに
行かないと飲めなかったプレミアムモルツ。
あらためてその素材とそれを育てている職人さんたちの偉大さに気づきました。
以上でレポートを終わります。
サントリー京都ビール工場さん、ありがとうございました。
2010年06月06日
山崎ウィスキー工場見学<山崎蒸留所>


建物が巨大です。


我が国初のウィスキーがイマイチだったというのは驚きです。
が、ウィスキーの文化が日本にはなかったのだから
イマイチだったのも、うなずけますなナ。

とても輝かしい通路でした。
飴色に輝く数々のウィスキーはとても幻想的でした。


とてもユニークな演出でした。

左側が鳥井信治郎さん(サントリーの創業者)の銅像、
右側が佐治敬三さんの銅像です。
鳥井さん、反対から並べ替えると、「さんとりい」、フムフム〜ですナ。
佐治さんは鳥井さんの次男でしたが母方の姓を継いだそうです。
親子だったんだ。

ウィスキーの象徴、ポットスティルの銅像です。
銅で出来ているため、緑錆(サビ)がついています。
蒸溜室で出てきます。

ウィスキーの原料は大麦です。
サントリーさんはでんぷん質を多く含んでいる品種を使うそうです。
これを発芽、乾燥させ麦芽にします。
さらに細かく砕き、仕込槽に移します。
温水を加え、糖化させ、ろ過します。
きれいなお水が好まれるそうです。
味の決め手は水なのだナ。

酵母を加え、発酵させます。
発酵は3日間で終了(25度くらい)するらしいです。
また、ステンレス槽の他に木桶槽も使用されます。
木のほうが乳酸菌がつきやすく、乳酸菌の働きにより
豊かな味わいのあるウィスキーが生まれるからだそうです。

ポットスティルです。
独特の形をしています。単式蒸留釜とも言われます。
初溜と再溜が行われます。
サントリーさんは炎を直接当てる直火蒸溜と蒸気を使った間接蒸溜の
二つのタイプがあり、力強いタイプを取り出す時は直火蒸溜、おだやかな
タイプを取り出す時は間接蒸溜を採用するそうです。
ちなみに直火の温度は1,300度だそうです。
そして再溜でバランスの良い成分を取り出します。


貯蔵庫に入りました。

ウィスキーが眠っています。
すごく濃厚です。
飲んでいるみたいな感じです。

倉庫内は保冷、保温に優れているため夏でも30度を超えないそうです。
夏に香りがぷーんと付き、9〜10月頃ピークだそうです。
ちなみにウィスキー温度は2ヶ月前の気温を表していて、
例えば今日5月13日では、3月13日の気温を表していることになります。
へー、そうなんだあ。

山崎10年の水割りです。

ウィスキーは大別して、大麦使用のモルトウィスキーと、とうもろこし使用のグレーンウィスキーの2種があるということを
サントリーの工場長さんは説明してくださいました。

左下から順に山崎12年、白州12年、ボウモア12年。
こちらは下のウィスキーに隠れて見えませんが
左上から順にマッカラン12年、グレンフィディック12年、ラフロイグ12年です。
飲んでみた感想をひとことで言いますと、
山崎12年は甘いバニラの香り、白州12年はややスモーキーな感じ、
マッカランはシェリー酒、チョコレート系、グレンフィディックは洋梨、レモンを思わせるフルーティな香り、最後のラフロイグとボウモアは相当にスモーキー、煙を飲んでいるような感じでぼくには無理でした。
何故、ラフロイグとボウモアは極めてスモーキーなのかと言いますと
このウィスキーの蒸留所はアイラ島にあり、ピートとよばれる泥炭が
多く、石炭の代わりに使用され、とても強烈な香りを放つからだそうです。
しかし、生ガキやホタテにポン酢の代わりに「ボウモア」か「ラフロイグ」を垂らすと、臭みとうまくハーモニーしてくれてとても美味しいらしいです。
また貯蔵庫は海辺に沿っているためか海藻の香りが漂うそうです。

高級ウィスキーを飲んだ後のお弁当は格別でした。
それでは、次回はサントリー京都ビール工場です。
2010年04月29日
第28回 ワイン教室 : 泡、あわ、アワ
4月28日(水)に西田酒店内で第28回 ワイン教室が
開かれました。
今回のテーマは、泡、あわ、アワ。

今回のワイン教室の参加者です。
さて、泡ものといえばシャンパンですが、この他にスパークリングワインがあります。
厳密に言うとシャンパーニュ地方で生産されたものだけがシャンパンであり、その地域以外、国外で生産されたものはスパークリングワインとよばれます。
ところで最古のシャンパンは、中世の後半シャンパーニュ地方にある
オービレール修道院のドン・ペリニヨン修道士が泡立つワインを
発見したことにより始まりますが、実はそれよりも前に
最古のスパークリングワインが発見されていたのです。
1531年、ラングドックルーション地方のブランケット村のリムーにある
修道院で泡立つワインが発見されました。
翌年、領主から修道院に注文票が届いています。
ビン内二次発酵で造られるシャンパン製法とはちがい、ビン内一次発酵
で造られるアンセストラルメソード(古式製法)と呼ばれるものです。
およそ500年経った現在でもその発酵のメカニズムは未解明ですが、
フランス最古のスパークリングワインであり、かつフランス最古の
アペラシオン(原産地呼称)であります。
今回ティスティングしたワインは4種類。まずはスペインの
ロジャー・グラート・カヴァ・ロゼ・ブリュット。

Roger Goulart Cava Rose Brut(ロジャーグラートカヴァ
ロゼブリュット)。1882年創業のスペインのスパークリングワインです。

ガルナッチャ、モナストレルというスペインのぶどう品種が
使われています。
ブリュット・ロゼ、きれいなロゼ色の辛口なのですが、
とても爽やかでフルーティであるためか
辛口が気にならない。


写真をご覧ください。とてもキメの細かい泡が立っています。
口の中で噛んでみると、やはり細かい泡が弾けるように
出てきます。
次から次へシュワシュワと上がってきます。
マダム曰く、ワインと炭酸ガスが同化している状態であるそうです。
また、飲んでみると「濃い、適当にタンニンが入っていて、
意外と和食や中華に合う」といわれました。
ぼくもそのように感じました。
受講生の一人も「紹興酒の香りに似ている」といわれました。
また、和食のメニューを具体的に言うと焼き鳥や焼きレバー、
砂肝だそうです。


パンの隣りにあるものは、サバの「へしこ」というもので、いわば
サバのぬか漬けですが、これが意外に合いました。

二本目はCremant de Bourgogne(クレマン・ド・ブルゴーニュ)。
Cremantはクリームやクリーミーさを表していて、正に
ブルゴーニュ産のクリーミーなスパークリングワインです。


シャルドネ100%のスパークリングワインです。
マダムは「色がちがうでしょ。シャルドネの香りが良い」と絶賛しています。
受講生の一人は蜂蜜の香りがするといわれました。
ぼくは、蜂蜜の香りはわからなかったが少し甘さがあるなあと
思いました。
また空気を取り込んで耕し、搾りかすや海藻などを畑に混ぜる
ビオデナミという有機栽培方法で造られています。
このセミナーのモットーである「良いワインは良いぶどうから」に
ふさわしいです。


左側のチーズは「アフィネ」というもので、ブルゴーニュ地方
ブリア・サヴァランの熟成タイプのチーズです。
少し塩味を感じました。
このチーズは冷たいときよりも(実は、カットしたすぐを少々つまみ食いとやらをやらかしたがです)、室温になじんで少々テレ〜ッとなった頃が
ウマイナァと感じました。
冷たい時よりも、室温になじんだ時のものが全く別物に
なったのがおどろき!!
右側の缶詰はバスク豚のパテです。豚肉独特のクセがなく
そのまま食べても、パンに挟んで食べてもおいしかったです。


三本目はBulle de Blannquette(ブル・ド・ブランケット)。
もちろんブランケットは毛布ではなく、ラングドックルーション地方
の村名です。
ぶどう品種はシャルドネ、シュナンブラン、モーザック、モナストレル。
シャルドネ以外は聞き慣れない品種名かもしれませんが、いずれも
白ぶどうの品種です。
このワインについてマダムは「きつくない、とんがっていない、きれいな香水みたいな感じで、ナッティーな感じもする」と言っています。
ナッティーという言葉はナッツ系の感じを表しているそうです。
受講生の一人も「香水のよう」と言われました。

マダム特製ソーセージシチューです。
ビーフシチューと同じ作り方なのですが
ソーセージの方が手っ取り早く
短時間で仕上がるので忙しい時の
ボクらの晩ご飯にちょいちょい登場してました。
マダム考案の一品です。
材料はキャベツ、にんじん、じゃがいも、パセリ、
ベーコン、ソーセージ、トマトジュース、ブイヨン、塩、コショー。
ソーセージはシャウエッセンを使ってます。

いよいよ最後のワイン。
Bruno Paillard Brut Premiere Cuvee(ブルーノ・パイヤール
ブリュット・プレミアム・キュヴェ)。
これが本物のシャンパンです。

今回はノン・ヴィンテージのシャンパンでしたが、ヴィンテージもの
もあります。ただ値段がとてつもなく高いのだそうです。

一度グラスに注いだ後、一旦泡を鎮めてから再度注ぐのだそうです。

泡がきれいな黄金色をしています。
受講生の一人はエステル香がすると言っていました。
ぼくは甘すぎず、辛すぎない飲みやすいシャンパンだと思いました。
一口に泡ものと申しますが、ナント、泡ものたちだけで充分楽しめ
“格”の違いを感じましたかな。
各々に個性があって面白い講座でした。
2010年03月30日
横浜みなとみらい

初めて訪れる都市です。
とてもワクワクしています。
左側の建物は横浜みなとみらいホールです。

4月近いのに、春とは思えません。
とても寒かったです。

とにかく高層ビルが多いです。

国際橋という交差点だそうです。

ユニークな形をした建物です。


河なのか、海なのか。
港町らしい感じがしました。


とても賑やかです。

どの写真も雨が降りそうな感じですが、幸いにも終日曇りでした。

奥に赤レンガ倉庫が見えます。
かなり近く感じますが、実際はかなり離れています。

横浜港です。
船が数隻停泊しています。

とにかく、中はいろいろなレストランでいっぱいでした。


奥の方は市の中心部でしょうか。


歩道橋の上から見たところです。
やはり奥の方に赤レンガ倉庫が見えます。

でも、もう少しで着きそうです。

赤レンガ倉庫にたどり着きました。
高い建物というよりは横にとても長い建物だと思いました。
まるでイタリアの画家、ジョルジョ・デ・キリコ(1888〜1978)の絵画のようです。




だんだんと薄暗くなってきました。


真っ暗です。さっきいた場所ですがガラリと雰囲気が変わりました。


大観覧車が鮮やかな花火のように見えます。


実を言うと、その日はここでコンサートがありました。
クリスティアン・ティーレマン指揮
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団演奏
アントン・ブルックナー(1824〜1896)作曲
交響曲第8番ハ短調 でした。
とにかくとても迫力がありました。
全体的にとても緩やかな90分(休憩なし)でした。
ティーレマンかっこよかったです。

ワールドポーターズ1Fのレッドステーキハウスというレストランで夕食にしました。
ブルックナーをじっくり聴いた後はこのような食事しか思い浮かびませんでした。
生ハムにウィンナー、オニオンリングにパンとコーヒー。
贅沢といえば贅沢ですが、質素といえば質素です。
ところでBraustäuberl(ブラウステューベル)横浜というドイツ料理店が
この中にあったそうなのですが、何度探しても案内板で確認しても
残念ながら見つかりませんでした。
唯一の手がかりはドイツ人ネスリンさんのブログです。
そんなわけで夕食をドイツ風に
したわけです。ウィンナーに生ハムと来ればビールが普通じゃないの
と言われそうですが、アルコールが苦手な自分はコーヒーです。
でもアイスバインや牛肉のビール煮込み食べたかったなあ。
残念です。

大手のデパートが駅構内にあるなんて驚きです。
以上で横浜みなとみらいのレポートを終わります。



