2009年06月25日
La Chance (ラ・シャンス)
6月18日(木)に東京・平河町にある高級フレンチLa Chanceさんに行ってきました。
ラ・シャンスさんは11時30分から始まるランチと17:30から始まるディナーがありますが、今回はランチにしました。
まずは生ウニのブラマンジェです。一番上の層はニンジン、真ん中にはオマール海老が入っていました。ブラマンジェとは白い食べ物の意味をあらわしているそうです。

次はサラダです。右側に見える赤い四角はビーツという大根の一種。全体的にさっぱりした味でした。

パンとバターです。今回、乗り物酔いのせいもあり、バターは塗りませんでした。
でもパンだけでもおいしかったですよ。

そら豆のポタージュです。体調不良で肉料理をキャンセルしたら代わりに持ってきてくれました。この配慮はさすが!うれしかったです。


魚料理です。今回は穴子のはす蒸しとアサリ、ハマグリをいただきました。ちなみに真ん中に見える黄色いソースはジャガイモでできています。またこのソースは泡立ててできたクリームのようにも見えることからサバイヨンソースと呼ばれています。

デザート(dessert)です。スイカとアメリカンチェリーのコンポートとムースです。
コンポートとは、ワインで煮詰めたお菓子や果物のことを表しています。

今回もとてもおいしかったです。
La Chanceさんありがとうございました。またよろしくお願いします。
2009年06月03日
第21回 マダム櫻子のワイン教室 後編
それでは、第21回 マダム櫻子のワイン教室 後編をお送りいたします。
まずは、サラダン ペルエル ブラン コート デュ ローヌ ヴィラージュ(SALADIN PER EL COTES DU RHONE VILLAGES) という白ワイン。

前編の最後でご紹介したドメーヌ ロッシュ オードラン ペール マイユという赤ワインと同様にコート デュ ローヌ ヴィラージュです。
さて、このワインには2つの称号が与えられています。
一つはABマークというもので、有機農産物、栽培、商品加工の全てにおいて、農薬や添加物が一切使われていないものに与えられるフランス政府認定マークです。
もう一つはエコセールというもので、これはワインに対するABマークであり、畑に除草剤、農薬を一切使用せず土とぶどうのパワーを最大限引き出したワインに与えられます。また認定された畑はごくわずかしかありません。
要するに無農薬、有機栽培によるワインです。
このワインに対してマダムは
「とても心地よい酸味がある。炭酸ガス入っていた?みたいな」と表現しております。
また、ペルエルということばは彼女のためにという意味を表しております。
どうやら醸造家の妹がマーケティング分野で活躍していて、その人のために造り上げたようです。

頑張っている人に贈り物をしてみてはいかがでしょうか。
次はヴィラマリア シラー ホーキンス ベイ セラー セレクション(VILLA MARIA SYRAH New Zealand HAWKES BAY 2006 Cellar Selection)という赤ワイン。

ニュージーランドのシラー100%の相当タフなワイン。
ラベルを見ても相当風格があります。
そしてもう一つあるのです。
アラン パレ 420 ニュイ サンジョセフ(ALAIN PARET 420 NUITS 2005 Saint-Joseph)という赤ワイン。

そしてラベルには表記されていませんが、このワインは前編でチラッと書いたCru(特定地区)のワインなのです。

Cruは全部で15あります。
そして北部と南部に分かれます。
というわけで、列挙します。
北部 : コート・ロティ(赤) コンドリュー(白) シャトー・クリエ(白) サンジョセフ(赤・白) クローズエルミタジュ(赤・白) エルミタジュ(赤・白) コルナス(赤)
サンペレイ(白)
南部 : ジゴンダス(赤・ロゼ) ヴァケイラス(赤・白・ロゼ) シャトー・ヌフ・デュ・パプ(赤・白) リラック(赤・白・ロゼ) ボーヌ・ドゥ・ヴニーズ(赤) ヴァンソーブル(赤) ダヴエル(ロゼ)
要するに、アラン パレ 420 ニュイ サンジョセフは北部ローヌのクリュの赤ワインです。
また420ニュイは英語で言えばNight and Dayのことであり420昼夜、樽で眠ったということを意味しています。そしてその中で使われたぶどう品種はローマン・シラーと呼ばれるもので、これはピノ・ノアールの原酒ともいわれており、しかも樹齢100年の古木です。


比較ティスティングが行われました。
結果は半々だったようです。
ちなみにマダムはヴィラマリア・シラー・セレクションの方が好みだそうです。
皮のにおいや土地のにおい、複雑味が面白いそうです。
ぼくはアルコールを受けつけにくい体質なので比較ティスティングをするほど余裕がなく、アランパレ420ニュイだけいただきました。
キノコ、トリュフのような香りもしていて、飲み頃に近いのかナ。
さて、今回もワインだけではなくチーズ2種とおつまみ、サラダ3種、デザートが出ました。
チーズは一つ目がバランセという山羊のチーズでした。

表面に黒い粉がかかっているのでブルーチーズ系かなと思いましたが、黒い粉は炭でブルーチーズではないそうです。

↑
バランセの断面
若干臭いはありましたが、パンにのせて食べるととてもおいしかったです。
二つ目はサンタン・ドレという白カビ系のチーズ。これまでのワイン教室でも何回か紹介しているのでもうおなじみですね。
さて、おつまみですがこれはだれでも簡単にできる即席和風ピザでした。

材料は油揚げ、エンドウ、なめ茸、エシャロットだけ、油揚げの上にエンドウ、なめ茸、エシャロットを載せマヨネーズをかけてオーブントースターで焼くだけです。エシャロットがなければたまねぎでも可。
調理時間はたったの5分。こんなに簡単な料理なのにとてもおいしくヘルシー。
マヨネーズ味が食欲をそそります。
次はサラダ。まず一つ目はニンジンとエシャロットのサラダです。これも去年から紹介してますのでおなじみです。
そして二つ目は大根サラダです。これも何度かとりあげていますが、今回は大根だけでなくオキアミを混ぜました。また大根の千切りの他にかいわれ大根も加えました。

それにおしょう油、お酢、ごま油をかけて出来上がりです。また今回はオーストラリア産の白ワインビネガーも加えました。シンプルだけど贅沢な一品です。
最後はプチトマトとレタスのサラダです。これも白ワインビネガーの味付けがしっかりしてあっておいしかったです。

熟成していないワインビネガーなのでとてもフレッシュでした。
デザートはいちぢくのワインコンポート煮でした。これも何度か紹介しているものなので定番です。生クリームを添えるとよりおいしいです。

さて、以上でワイン、チーズ、おつまみ、サラダ、デザートの紹介を終わりますが、今回マダムに質問したいことがあったのでそのことを書きます。
それは「サーモンマリネはフランスにありますか」というものでした。
なぜこのような質問をしたかと言うと、先日行った都内のフレンチでそのメニューを見たからです。ただそのサーモンマリネはお持ち帰り用しか置いてありませんでした。
フランスへの旅行経験が豊富なマダムですが、答えはさあどうやら。
その地方地方の魚でのメニューになるからサーモンもあるやろね。でも食べんかったね。スズキ、カレイ、ます、八つ目うなぎ、タラは食べたなあ。
また白身のさしみは塩、レモンだけでもO.K.だそうです。
またおしょう油に赤ワインを少し加えてみるとよりおいしくなるそうですよ。
それではこれで第21回マダム櫻子のワイン教室のレポートを終わります。

2009年05月29日
第21回 マダム櫻子のワイン教室 前編
マダム櫻子のワイン教室も早いもので21回目を迎えました。

今回のテーマはフランスのコート・デュ・ローヌ地方。
北はヴィエンヌ、南はアヴィニョンまでのローヌ河に沿っての南北200km。
北部と南部とでは個性が大きく異なります。
それだけに魅惑の台地です。
今回登場するワインは全部で6種類。
今日はその中から3種類をご紹介いたします。
まずはロゼワインから。
サラダン・トラララ・ロゼ 2007(SALADIN TRALALA ROSE)。

トラララとは、うれしいとか軽快とか、心がうきうきするような意味を表しています。
これについてマダムは次のように表現しております。
ティスティング前:色がきれい、ピンクではなくサーモンのような色、爽やかな香り
ティスティング後:若干の甘みがあり、すんなりと入ってくるわかりやすい味、
豚や鶏肉にもよく合う
ぼくも辛口だが、甘さを感じるワインだと思いました。
有機栽培・無農薬で造られたぶどうによるロゼワインです。

次は、ドメーヌ・ダンデゾン 2007(DOMAINE D’ANDEZON)
COTES DU RHONE。

ラベルには鮮やかな牛の絵が描かれています。なぜこのワインを取り上げることになったのか、今年丑年なので…ということでした。
さて、このブログに何回か登場しているロバート・パーカーというワイン評論家はこの赤ワインをティスティングしたときあまりにも高品質で、しかも安くて、これはバーゲンだぞ!と言ってびっくりしたそうです。
ぼくも飲んでみて確かにこれはフルーティでうまいと思いました。シラー100%の成せる業なのでしょうか。

さて、このワインの登場によりCOTES DU RHONEという地名が出てきました。
これは言ってみればAOCのカテゴリーの一つです。
さて、このAOCという用語も何度も登場していますが、何度出てきてもなかなか身に付かないので今回も詳しく説明いたします。
AOCはAppellation d'Origne Controlee(アペラシオン・ドリジン・コントローレ)という原産地統制呼称法のことで、試飲、分析により地方ごとの個性、特徴がしっかりと表現されているかのチェックを受けて、確かに○○地方のワインですゾとフランス政府が認定した安心の印。
フランス政府のINAOという機関(国立原産地名称研究所)により保護、管理されています。
中にはぶどうの栽培方法や指定区画まで規制されています。
またローヌのAOCカテゴリーは3つあります。
1つ目はAOCコート・デュ・ローヌというもので北部・南部かで様々あり、芳醇でコクがあり、料理のジャンルを問わないローヌ全体の75%を占めています。
2つ目はAOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュというものでコート・デュ・ローヌの4県にまたがり95の村に広がるぶどう畑から造られる1つ目よりもより秀逸なワインで現在18の村の村名付許可があり、赤が大部分を占めています(白やロゼもあります)。
3つ目はクリュと呼ばれる最高クラスのカテゴリーがあるのですが、このクラスについては後編でご説明いたします。
さて、次はドメーヌ・ロッシュ・オードラン・ペール・マイユ・ヴィザン・コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ2007(DOMAINE ROCHEーAUDRAN PERE MAYEUX VISAN)という赤ワイン。
とても長いタイトルですが、ちゃんと意味があります。とくに真ん中から最後の方は重要です。
まずヴィザンについてですが、これが実を言うと先ほど言いました2つ目のAOCに相当するものです。つまり18の村の中の村名を付けることが許されたワインです。
そして、最後のヴィラージュ。これは英語のVILLAGE。つまり村のことです。

さて、地図をご覧くださればお分かりのようにヴィザンはかなり南に位置しています。最南端のアヴィニョンに近いです。つまり南部ローヌです。
さて、このワインについてもマダムは次のように表現しております。
ティスティング前:動物臭、キノコ、トリュフ、スパイシーな香り
ティスティング後:タンニンがやさしく、甘さがある。夏場だったら軽く冷やす。
和食でもO.K.。おいしい、おいしい

ぼくも飲んでみてやさしい甘さを感じました。
とにかく格の高いワインです。
それでは、次回は後編をお送りいたします。
2009年05月05日
小丸山公園 桜まつり と 七尾国際石彫シンポジウム
先月、地元の公園の桜まつりに行ってきました。

といっても、ご覧のようにまばらです。
もうすでに散り始めていました。
また人っ子ひとり歩いていません。

こちらはまだ賑やかなほうです。

公園の中にある庭園です。誰もいませんが風情があります。
でもしばらく公園内をうろうろしているとある立て札が目に入りました。

どうやら平成7年〜9年(1995〜1997)にかけて開催された街づくりに関するイベントだったようです。
作品の前には作品名と作者名が彫られたレリーフがあり、その中には
nanao international artists camp と書かれて あり、優れた作家による作品が残っていました。
というわけで紹介です。

トーベ・トラビックという人は氏名の下にNorwayと書かれてあることからもわかるようにノルウェーの彫刻家です。

これがTies…絆です。ノルウェーの芸術家というと劇作家のイプセンやペール・ギュント(劇付随音楽)やピアノ協奏曲イ短調、ホルベルク組曲などを書いたE・グリーグ(1843−1907)のことしか頭に浮かびませんが、このような優れた作品が七尾の小丸山にあったことは意外でした。
次は、日本人作家の作品です。

ツインハーツ…2つの心臓でしょうか。
作品はこれです。

先ほどの絆と深い関連のある、もしくは絆の具体的な形かもしれません。
でも、個人的にはなんとなくほのぼのとしてしまう気分にさせられる作品だと思います。

最後はアイルランドの彫刻家、フレッド・コンロンという人の作品。
タイトルは失念しましたが、希望に満ち溢れたタイトルだったように思います。
見た感じはなんとなくシンプルに思われるかもしれませんが、中は相当に複雑でした。
この作品は小丸山公園の入り口のあたりに飾られていました。
後、佐藤利宣さんの作品だけが探しても見つかりませんでした。
立て札を見る限りでは小丸山公園内のどこかにあるはずなので機会があったら
また探してみようかと思います。
といってもこれら3つの作品を探すだけでも大変でした。軽く1時間はかかりました。でも桜の花見以上に新しい発見があったので自分としては満足です。

それにしても、この写真。
右側だけが異様に緑色ですね。
新緑の季節なのかな。桜色とのコントラストがまたいい。
また枝が面白い形をしています。
というわけで、花見と石彫のレポートを終わります。
2009年04月27日
第20回 マダム櫻子のワイン教室パート2 後編
それでは、引き続きニューワールドワインパート2後編をお送りいたします。
パソ デ デイシェイロ(PACO de TEIXEIRO 2007)はポルトガルの白ワインです。

今回唯一の白ワイン。赤が続いたので飲むと口の中がリフレッシュされました。
またマダムは昨年このワインのオーナーの息子さんに会ったことがあるそうです。
とてもハンサムで世界屈指の大金持ちだそうです。
正にワイン王子です。

次は、ザ・ワインメーカーズ コレクション キュヴェNo.1(THE WINEMAKERS COLLECTION CUVEE No.1 MICHEL ROLLAND)。
ラベルにはミシェルロランの肖像が描かれています。

ワインメーカーズとはワイン醸造家のことを表しており、正にワイン醸造界のスペシャリスト、ミシェル・ロランによって生み出された傑作です。

最後は、ボンヌ ヌヴェル 2003 レムート エステート(Bonnu Nauvelle 2003 REMOOGTE ESTATE WINE MICHEL ROLLAND)。
南アフリカ共和国の赤ワイン。

ぶどう品種はメルロー、カベルネソーヴィニョン、ピノ・タージュ。
ブレンドが違います。
香りも違います。
ワイン愛好家はこのようなワインを好むそうです。
一方、ビギナーの方は先日紹介したル・ドワイヨネのような
ワインを好むようです。
今回一応ティスティングはしましたが、めっぽうお酒に弱い自分は
最後のワインにはたどりつけませんでした。でもたぶんたどりつけたと
しても、ル・ドワイヨネを選んだでしょう。
さて、以上でワインの紹介は終わりますが今回も美味しい料理が登場しました。
サラダ2種、先月も好評だった漬物パスタ。
まずはサラダ1。

キュウリとプチトマトとカブラのサラダです。
サラダ2

こちらは定番のニンジンとエシャロットのサラダです。
そして最後が

漬物パスタパート2です。
今回は柴漬けと野沢菜が加わってよりカラフルです。
オリーヴオイルの香りと相まって最高でした。
それでは、次回第21回マダム櫻子のワイン教室をお送りいたします。
2009年04月24日
第20回 マダム櫻子のワイン教室パート2 前編
4月22日(水)に(有)西田酒店にてマダム櫻子のワイン教室が開かれました。
さて3年前から始まったこのセミナーも今回で20回目を迎えました。

今回は先月と同じくニューワールド(新世界)ワインの続きをやります。
題してニューワールドワインパート2 前編。
さて、当セミナーには「聞いておもろい、飲んで楽しい、色んなものが身につくワイン教室」というサブタイトルが付いており、毎回決まったテーマでお送りしております。
今回のテーマはミシェル・ロランについてです。
というわけで、ここでミシェル・ロランについて簡単に紹介します。
MICHEL ROLLAND(ミシェル・ロラン)はフランスのボルドーに生まれ、世界的なワイン醸造家で知られております。
とくにボルドー流に醸造を行い、手がけた畑はほとんどがグレードアップしているため、作り変え屋とか建て直し屋とも呼ばれております。
また世界中で100件以上のコンサルタントもこなしているカリスマ醸造家です。
正にフライング・ワイン・メーカー(空飛ぶ醸造家)です。
今回登場するワインは赤白混ぜて6種類。

赤ワインのみミシェル・ロランが関わったものを選びました。
今日はその中から3種類をご紹介いたします。
まずは、J.C.ルルー ソーヴィニョン ブラン (J.C.Le Roux Sauvignon Blanc Sparkling Wine)というスパークリングワイン。

南アフリカ共和国のソーヴィニョンブラン100%のスパークリングワイン。
辛口ですが、このワインについてマダムは「心地よくて、フルーティ」と表現しております。

ぼくも飲んでみてすっきりと爽やかな風味を感じました。
次は、ル・ドワイヨネ(Le Doyenne 2005 Premieres Cotes De Bordeaux)というフランスの赤ワイン。

このワインはニューワールドワインではありませんが、ミシェル・ロランと関わりのあるオーナーにより生み出されたワインです。
ル・ドワイヨネはミシェル・ロランの友人であるそうです。
このワインについてマダムはスワリング(グラスを回すこと)前とスワリング後とで大きく香りが変わることを言っています。
|
スワリング前 |
杉 林 土 本来のぶどうの香り |
| スワリング後 |
雨上がりのほこり 皮 スパイシー |

ぼくは、どちらかというと味覚は鈍感なほうなのでここまで味を表現できません
が、スワリングすることによってより香りが強まったことは感じました。

また、最後のひと口が一番おいしいらしいです。
さて、最後のワインはアルゼンチンのクロス・デ・ロス・シエテ2006(Clos de Los Siete by Michel Rolland)。

ミシェル・ロランと七人の仲間たちという意味を持つ赤ワイン。
ラベルの真ん中にある7の数字が入った星がそのことを物語っています。
このワインについてマダムは「とても濃厚。タンニンの質がなめらかでワインに力強さがある」と表現しております。

↑
それでは、次回後編をお送りいたします。
2009年04月17日
第19回マダム櫻子のワイン教室 新世界ワイン 後編

それでは、先日のワイン教室の続きをご紹介いたします。
まずは、Newton Napa Valley Claret 2006(ニュートン・ナパバレー・クラーレット)。
前編でも紹介しましたが、このワインはアメリカのワイン醸造家の1人、スー・ファ・ニュートンによる赤ワインです。
ナパバレーという地名はアメリカはカリフォルニア州の北西に位置していて国際的にも名高い高級ワイン産地の一つであります。
また日中は温暖で乾燥していますが夜間は冷涼になる、一日の寒暖の差が大きく、メリハリのきいた質の良いぶどうがとれるのです。
全体的にメルローやカベルネ・ソーヴィニョンが半数近くを占めるので、とても芳醇でまろやかなティストが楽しめるワインです。
このワインについてマダムは「ボルドータイプのワイン」と評しているので、ボルドーワインの味に馴染んだ方は必見です。

お値段も¥2,000台なのでランチ用にもいいかも。
次は、Chandon Green Point Vintage Brut Rose 2005(シャンドン・グリーンポイント・ヴィンテージ・ブリュットロゼ)。
オーストラリアは、ヴィクトリア州にあるグリーンポイントで生まれたスパークリングワインです。
ワイン名にシャンドンの表記があるようにこのワインは、モエエシャンドンの手により生まれました。

モエシャンドン社は、1986年にオーストラリアのこの地を取得し、スパークリングワインの生産を始めたようです。
南極からの冷風がフランスのシャンパーニュ地方のような冷涼な気候をもたらしシャンパーニュの伝統的な三品種(シャルドネ・ピノノワール・ピノムニエ)がとても好ましく育つからです。
熟成庫からそのまま出してきた感じのあるクラウン・キャップ(王冠)は、とても斬新です。
容器の新しい発想・アイディアにかけてはオーストラリアは世界でもトップクラス、なるほどです。
また抜栓時間も短縮ができ、酸化も防ぐことができるようになるのです。
マダムのティスティングコメントは、
グラスに入れてからの香りの移り変わりを楽しんでほしいと思います。
とてもクリーミーな泡立ちが心地よくゴージャスで贅沢な味わい。
どんなお料理にもとてもマッチして、とりあえずスパークリングを、なんて
便利なワインでもあります。
ちらりちらりと頭をかすめるのは、シャンパンとは何らそん色なくなく美味しいし、これがもしシャンパーニュであるならばシャンドン グリーン ポイント ヴィンテージ ブリュット ロゼ を、何本買えるだろう・・・!
うわお!!お得っー!
最後に紹介するワインはNewton Unfiltered Merlot 2002(ニュートン・アンフィルタード・メルロー)。
アンフィルタードは無ろ過を意味していることから、このワインに対しても自然との調和を大切に考えているニュートンさんの姿勢がうかがえます。

畑とぶどうのニュアンスを弱めない。
また2002年はアメリカとってものすごく良い年で、高品質なワインがたくさん生まれております。
このワインに関してマダムは「時間が経つと甘みが増す」と言っています。
またグラスに注ぐと、植物ならばキノコのような、濃密で官能的な香りが漂います。
具体的に言うと、キノコ系、鉄分、血の香りという感じです。また漢方薬の香りも感じました。
前編でご紹介したアルゼンチンのテラザス・ド・ロス・アンデス・レゼルバ・マルベックと似ています。
テラザスはマルベック100%、一方こちらはメルロー100%なので、プルーンが熟したような香りが味わえます。
ビロードのようなやわらかな織物のようなティストです。とてもボルドーを意識したワインのように感じました。
さて、今回もワインによく合う料理のひと品を紹介いたします。
ゆでたパスタに材料はのり、かつお節、漬物(冷蔵庫の中にちょっとずつ残っている漬物各種、例えばたくあんのみじん切りや柴漬け)など、それにオリーブオイルをかけてできあがり…名づけて漬物パスタ。

とてもシンプルでワインによく合いました。正に和と洋のコラボレーションです。
ご家庭で余っているお漬物がございましたら一度おためしあれ。
漬物の種類は中でも、柴漬けが合うそうですよ。色もアクセントがつくしね。

ワイン教室のメンバーからも好評でした。
このような簡単でおいしくてヘルシーな料理を味わうことができてぼくも幸せでした。

次回もニューワールドワインの続きをやる予定なので、乞うご期待下さい。
2009年04月15日
第19回マダム櫻子のワイン教室 新世界ワイン 前編
3月23日(月)に(有)西田酒店にて毎月恒例のマダム櫻子のワイン教室がありました。
今回は、ニューワールドワイン。新世界ワインです。

ワインといえば、フランスなどヨーロッパが有名ですが、今回ご紹介するワインはヨーロッパではありません。
アメリカ、チリ、アルゼンチン、オーストラリアなど、いわゆるニュー・ワールドと呼ばれるものです。
15〜17世紀の大航海時代にヨーロッパの列強の国々はこぞって大型帆船に乗って親善と友好を掲げて(その実、大砲をぶっ放して)ニュー・ワールドにのりこみました。
スペインが一歩リードしていましたので、南北両アメリカ大陸の地名にスペイン語による名前がとても多いのはそのためです。
しかし、彼らは現地の人に農業も教えました。パンとチーズとワインによって新しく豊かな文化も生まれました。
またぶどう栽培、ワイン造りをすすめて反抗心をなくす試みもあったようですし、キリスト教の布教に欠かせないワインの現地調達をも兼ねていたわけです。
ニューワールドのワインは欧米の植民地化の副産物なのです。
と、いうわけで今回は、題して「なんと、まあ!のニューワールドワインたち」です。
ニューワールドといえば新世界。ヨーロッパ以外の地域。今回はオーストラリア、アメリカ、アルゼンチンの3ヶ国です。
登場するワインは全6種類。今日はその中から3種類を紹介します。
まずは、Green Point Chardonnay(グリーンポイント・シャルドネ)2006です。

オーストラリアのヴィクトリア州グリーンポイントのシャルドネです。
オーストラリアの南東の方、ヴィクトリア州の銘醸地、グリーンポイントのもの。
現地人アボリジニにより、ヤラ川(いつも水が流れる場所という意味)の上流、乾期でも保水性の高い土地のため緑が豊か。
グリーンポイントの名前の由来が分かりますよね。この土地に豊かな可能性を見出したフランスのシャンパンハウス、モエ・エ・シャンドンが優れた醸造所のノウハウでもって造り出したワインです。
グリーンポイントには南極からの冷たい風が吹きつけフランスの北部のような冷涼な気候でシャルドネやピノ・ノワールがよく育ち、エレガントな仕上がりになるのです。

飲んでみると、確かに辛口ですが酸味があり、サッパリした味でした。
次もシャルドネ。Newton Unfiltered Chardonnay (ニュートン・アンフィルタード・シャルドネ)2006です。

ニュートンといっても万有引力の法則を発見した偉大なる物理学者ではありません。中国系アメリカ人女性のスー・ファ・ニュートンという方でブルゴーニュのぶどう、ワイン造りに傾倒し、ミシェル・ロランに影響を受けた気鋭のワイン醸造家です。
彼女は「自分の畑は自分の所有物ではない。大地、畑を支配し、管理してはいけない。自然を尊重すれば自然はいいものを返してくれる。」とこのように畑に対する愛情、愛着を語っています。
また、ミシェル・ロランやロバート・パーカーも彼女の考えを支持しているようです。
というわけでニュートン・アンフィルタード・シャルドネを飲んでみました。
とても上品でコクがあり、ワインの格の違いを感じさせます。

最後はTerrazas de Los Andes Reserva MALBEC 2005(テラザス・ド・ロス・アンデス・レゼルバ・マルベック)というアルゼンチンの赤ワイン。
首都ブエノスアイレスから見て西方に位置するメンドーサという都市で造られています。

アンデス山脈のふもとにあるため、海の影響を全く受けていませんが、アンデスの山の標高差を利用して、品種ごと階段状に植えているのでテラザス=テラス=階段の意味が分かるというもの。
またMALBECはマルベックというぶどう品種で造られていまして、先月のラングドックルーションセミナーでも少し紹介しましたが、
どちらかというとメインとなるぶどう品種にアクセントをつける程度(例えばメルロー60%、カベルネ・ソーヴィニョン30%、マルベック10%、みたいにね)ですが、ここアルゼンチンでは100%使われているのが興味深いです。
多分、アルゼンチンの気候、環境に最適だったのでしょうね。

このワインに関してマダムは「充分な濃厚な香り、スパイシーで動物臭、キノコの香り、湿気の多い土の香り、赤くて若々しい」と表現しております。
ぼくもスパイシーな香りを感じました。また飲んでみると豊かな酸味もあり、余韻も長く面白いナ、と思いました。
それでは、次回は残り3種類のワインを紹介します。

2009年03月27日
La Chance (ラ・シャンス)
3月26日(木)に日ごろ母がお世話になっている東京・平河町のフランス料理専門店、La Chance(ラ・シャンス)に初めて行ってきました。
都心の中にある、本格派フレンチが味わえる隠れた名店です。またオープンは1990年なので、フランス料理界の中でも老舗中の老舗です。
そしてここのオーナーシェフ、吉原 満氏はフランス料理の達人で知られております。
お店は地下にあり、石畳のような階段を下りていくと大きな扉が見えました。そして中に入ると、床が大理石で覆われたようなとても豪華で美しいお部屋に案内されました。
なにせこのような高級料理店に入ったのは初めてです。とても緊張しました。
シェフに椅子に座るようにすすめられたので座ると本日のメニューについて詳しく説明してくれました。そしてほどなくして、食前酒のシャンパンと一口サイズのオードブル(アミューズ・ブッシュ)が運ばれてきました。
生まれてこのかたお酒に弱い自分ですが、今日はあえて一杯だけ挑戦しました。小さくて丸い焼き菓子が2個とかまぼこのような食感のチーズをいただきました。手でつまんで食べるようにすすめられたのでそうしました。
次にオードブルが運ばれてきました。生うにを使ったブランマンジェとフランス産ホワイトアスパラガスとピサンリのサラダでした。
ブランマンジェとは白い食べ物を意味するらしくフランス風のババロアのようでした。またピサンリとはタンポポの葉という意味で、国産ではなく空輸で運ばれてくるためとても貴重な食材の一つといわれました。ホワイトアスパラの甘くてやわらかい食感が印象的でした。
次はいよいよメインディッシュのお魚料理です。
北海道の真鱈とあん肝を一緒に蒸し、国産のタケノコとタイムの香りを加えた白ワインのソースのかかった料理でした。
真鱈は脂がのり、あん肝はとても濃厚でした。

←あん肝に月桂樹の葉がのっています。
←木の芽とタケノコが春の季節を表しています。
次はメインディッシュのお肉料理です。ハンガリー産うずらにワイルドライスを詰め、発芽マスタード入りのソースがかかった料理でした。
うずらは卵しか食べたことがないのでとても貴重な体験でした。
そして、チーズの登場です。

左側に見えるのがウォッシュタイプのチーズと羊のチーズ、右側にはポーランド風のパンのようなものとイチヂクのドライフルーツと干しぶどうでした。
また、この器、陶器でできていて備前焼だそうです。平べったいのでかなり作るのが難しいそうです。
そしてデザートが出てきました。
プレ・デセールです。

←フランボワーズのムースの上にイチゴとビスキュイ(フランス風ビスケット)が載っています。とても繊細です。
←ヨーグルトのシャーベットです。
そしてグラン・デセールです。大きなワゴンが運ばれてきて、いくつかのメニューの中からぼくは特製ショコラ(ショコラ・デ・シャンス)と大吟醸シャーベットをチョイスしました。
しかしクリームブリュレもサービスしてくれました。味をみていただきたいとのことで、持ってきてくれたそうです。味はもちろん、ほどよい甘さと苦味が調和していておいしかったです。
大吟醸シャーベットは先日送らせていただいた輪島は中島酒造店さんの桃色の酒粕が使われていました。とても美しい桃色の正に今だけの季節限定のシャーベットでした。
それから、飲み物のメニュー持ってきてくれました。コーヒー、エスプレッソ、紅茶、ハーヴティの4種類。ぼくは紅茶をチョイス。そうしたらまたマカロンやクッキーの皿が運ばれてきました。料理とデザートでさすがにお腹いっぱいだったので紅茶だけ飲みました。
また、開店時間に入った客はぼくだけでしたが、時間が経つにつれてデザートをいただいている時にたくさんの予約客で店内はまたたく間にいっぱいとなりました。
高級料理店にふさわしく正装のお客様がほとんどでした。でもそのような忙しさにも関わらず、最初から最後まで手厚いもてなしをしてくださいました吉原シェフには本当に頭が下がりました。
また帰り際にシェフ特製のおみやげまでいただきました。そしてお店を出ても、階段に上っても、何度も何度もお辞儀をしてくれました。フランス料理界の重鎮であられるのに、何と腰の低いお方なんだろう。ほんとうに何から何までありがとうございます。深く深く感謝いたします。
ところで、店名のLa Chanceは幸運という意味があるそうです。正にお店に足を運んでくれた全てのお客様に幸運を届けたいという熱い思いが伝わってくるようです。
また店内には料理はもちろんのこと、一流の名画やアンティーク家具などの調度品が飾られており、とても洗練されたセンスを感じることができました。そしてぼくも幸せでいっぱいです。
麹町のオフィス街にありながら、都会の喧騒とは無縁の優雅でおしゃれなひとときに浸ってみてはいかがでしょうか。
今年で19周年目を迎えるそうです。
いやほんとうにすばらしい。またよろしくお願いいたします。
2009年03月22日
お花見におすすめのお酒 クレマン ダルザス ロゼ
お花見におすすめのお酒その2の紹介です。
今度はスパークリングワインです。
クレマン・ダルザス・ロゼ です。

アルザス地方のスパークリングワインで、15世紀から続いている老舗のメーカーの手により、誕生しました。
アルザス地方ですが、伝統的なシャンパン製法で造られています。
辛口ですが、旨味が甘味に感じられコクがあり、甘い香りも漂います。
おまけに色が良い。うす紅色で春を感じます。

おまけをもう一つ。ロゼには、ほんの少々タンニンも含まれていて炭酸と一緒に口中をスッキリサっパリさせてくれるので、どんな料理にも合う。とても重宝なスパークリングワインです。
実はもう一つ、同じ地方のスパークリングワインがあるのです。
その名もクレマン・ダルザス・ドメーヌ・リーフレ。

こちらも1609年創業の老舗ですから、17世紀から続くメーカーの手により、誕生しました。
ぶどう品種はシャンパンには使用されないピノ・ブランが中心ですから、シャンパンよりもより果実味を感じることのできるスパークリングワインです。

またアルザスのスパークリングワインといえば、これ!といわれるくらい知名度のあるスパークリングワインです。
ヨーロッパの有名どころには、全部あるんだから、凄いよー。って行ってみてきたわけじゃあないのですが、聞くところによれば、イギリスはロンドンの高級デパート、ハロッズとか、フランスの三ッ星レストランのワインリストには必ず、なんてね。
お花見、フレッシュマンの歓迎、パーティの席などにふさわしいです。

ちょっと気が利いてて、ちょっとリッチで、春を楽しんで下さい。


