2010年06月11日
サントリー京都ビール工場
先月13日午後、サントリー京都ビール工場に行ってきました。
サントリー京都ビール工場は京都長岡京にあります。
右下に見える緑の葉っぱは。
ビールの素材のひとつ、ホップです。
ツル科の植物で8月ごろ花が咲きます。
でも、これは観賞用のもので、ビール造りに使用されるホップは
もっと大きく、ヨーロッパから船便で輸送されるそうです。
ちなみにツルの長さは観賞用のもので3mですが、通常のものは
6mになるそうです。


ビール工場の入口です。
上部に貯酒タンクがたくさんならんでいます。
仕込み室です。
中はすごく暑くて、そのうえものすごくにおいがキツイです。
良いビールを造るために空気が温められているのです。
製造工程が書かれています。
砕いた麦芽(二条大麦)に熱い天然水(お湯ですナ)を加えると、糖化して
麦の甘いジュースができます(日本酒は糖化するために糀が必要、
ビールはなんと便利な!!)。
次にホップを加え煮沸し、香りと苦味のあるビールを作ります。
ホップを加えるところまではウィスキーと似ているなあと思いました。
ビールの味の決め手はホップなのかナ。
この後、貯酒(Storage)に移りました。
貯酒タンクは全部で108本。
深いコクとうまみを出すために中身は全部違うそうです。
では、なぜタンクの中身が違うのかと言うと、
酵母は生き物なのでひとつとして同じものはないからで、
また大麦の収穫年によっても違うからだそうです。
とにかく108本のタンクから中身を取り出して毎日ビールの状態を
調べて、選別するそうです。
官能検査は空腹時に行われます。
最高のプレミアムモルツは優れた技師の業により生み出されているんだなあと思いました。
次はろ過(Filtation)です。
酵母は生きている限り分解を繰り返すので、澱(オリ)などとともに
ろ過させます。
樽詰め作業です。
わかりにくいですが、ベルトコンベアーに載せられた
缶ビールが高速で移動しています。
この時、まだフタはされていません。
まだフタは閉められていません。
またフタで閉める前に炭酸ガスをかけて酸素を追い出すそうです。
小瓶の瓶詰め作業です。
フタはしてません。
ここでも酸素が入らないようにわざと吹きこぼしながら移動して
いるのが印象的でした。
工場見学が終わり、一息ついたところでセミナーが
始まりました。
もうすでにティスティング用のビールが並べられ、実践の準備が
整っています。
左が二条大麦、右がホップの花です。
昔は六条大麦を使用していたそうですが、六条は粒が小さく
粒が小さいとえぐ味が強まるため、二条よりも六条のほうが
苦くなります。
そのため現在は二条大麦のみ使用しています。
ホップの花はそのまま香りをかいでもほとんど香りを感じませんが
ひとたび花びらを剥がすと、強烈なにおいに包まれました。
ホップは天候によってでき方が変わり、熱に弱いため比較的高緯度の
地方(日本では新潟や岩手)で栽培されます。
また大別して安くてホップの香りに似ているビターホップと高価なアロマホップがあります。
そしてサントリーさんのプレミアムモルツビールにはホップの最高峰と呼ばれているファインアロマホップが使用されています。
ドイツのハラタウ産とチェコのザーツ産の2種があります。
また、アロマリッチホッピング製法と呼ばれ、まず一回ホップを
投入して煮込み、次に仕上がる直前でもう一回投入して煮る
豪華な製法がとられています。
それ以前にこれらのホップは船便で低温輸送が可能になった
現代だからこそ実現したわけであり、あらためて現代の技術に
感謝しなければならないなあと思いました。
厳選された素材を用い、出来上がるまでには最低二週間かかり、
2005年のモンドセレクション受賞前まではビアホールに
行かないと飲めなかったプレミアムモルツ。
あらためてその素材とそれを育てている職人さんたちの偉大さに気づきました。
以上でレポートを終わります。
サントリー京都ビール工場さん、ありがとうございました。

